BRAND

KUROZAN 鉄黒・赤銅

GRANT グラント

1998年、鹿児島を本拠地に創設。世界中のエスニックレザーに精通し、縫製から彫金細工にいたるまでの全行程がハンドメイドなのが特徴。雑貨やアクセサリー、アパレルなど幅広く展開する。セミオーダーメイドによる制作がメインで、世界にひとつだけのアイテムを入手できるのも魅力だ。

ITEM INFO

KUROZAN 鉄黒・赤銅

サイズ 約W200×H95×D36mm
重さ 266g
カラー 鉄黒(てつぐろ)、赤銅(しゃくどう)
素材 黒桟革
発売日 2014.6.24
備考

カード収納枚数:最大30枚

商品掲載雑誌

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2014年8月号

雑誌

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ニッポンの匠が魂を込める“武具革”財布

古来から、シボ革に漆を幾層にも重ね塗りし、刃を通さないようにすることで、冑や鎧の部材として使用されてきたのが、黒桟革と呼ばれる日本生まれのレザーである。現在では剣道の胴の高級品に使用されるのみとなったが、戦国時代には大将クラスにしか身につけられなかったハイエンドな代物。その独特の質感と手触りを長財布に仕立てた。

 長きに渡る伝統製法を守るのは現在日本でただひとり。兵庫県姫路市の坂本 弘さんだ。厳選した素材と漆を丹念に重ね塗りする以外には“革の黒ダイヤ”とも呼ばれる粒状感を生み出すことはできない。昔ながらの鉄粉を混ぜた「鉄黒」、優雅な発色を楽しめる「赤銅」。2014年香港で開催された世界一の規模を誇る皮革製品展示会では「APLF アワード ベストニューレザー大賞」を受賞し、その美しさと価値の高さが世界的にも認められている。

 そんな稀少素材をひとつひとつハンドメイドで仕上げるのは、あらゆるレザーの特性を知り抜いた鹿児島の職人集団・グラント。ネイティブアメリカンのレザー製品のごとく、マテリアルの感触を手で確かめながら、すべてを手縫いで作り上げていくのだ。

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札入れの仕切りは縦型のカードスロット。カード入れは13室だが、重ね入れで30枚まで収納可能。札入れ部分の容量も大きく、通帳を入れておいても余裕で収納できる

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内側にはイタリアのヌメ革「イングラサット」を使用。適度な硬さと反発力を備え、黒桟革とは対照的な透明感をたたえる。コインケースも大容量で、大きく開くので小銭も探しやすく、取り出しやすい

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ストラップと金具はボディカラーに合わせたカラーリングに。ボタンに彫金細工が施される

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表側と裏側で表情が異なるようにストラップをデザイン。実は「貫き通す」「突き進む」という意味が込められた“矢じり”の形状なのだ

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一定の力で縫うミシンとは違い、手縫いは強化したい部分に力を入れるなど、自在に締め込み加減を調整できる。同時に全体の美しいシルエットを形作る

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戦国時代から変わらぬ製法で作られる漆革
漆革黒桟革
1枚につき約1ヶ月かかるという黒桟革の伝統的製法を守る坂本商店。真っ白になめし、手もみでシボをつけた国産黒毛和牛の革に染料で色を入れ、漆を塗っては乾かすという工程を7~8回繰り返す。「幾層にも漆を重ね、光沢と粒子のボリューム感を出すんです」と語るのは、日本でただひとりの黒桟革職人である坂本 弘さん

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左が鉄黒、右が赤銅の表面。シボ革の突起部分に艶のある粒を蓄えた黒桟革は、高品位な質感。光をあてるとダイヤモンドのように深く輝きを放つ

MANUFACTURE

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マテリアルの声に耳を傾けるようなデリケートさ
レザーの種類や個体差、部位などによって、最適な締め加減ができるのも、手縫いの大きなメリット。黒桟革とヌメ革を縫い合わせ、美しく仕上げられるのもそのためだ。スナップボタンの彫金細工も手作業で行う。