BRAND

クランプ

Cramp/クランプ

東京・上野にある池之端銀革店を母体とするブランド。ヘビーウエイトのレザーを用いたベルトを中心に、素材の風合いをいかした製品を作り続けている。コインケースが独立して使える二つ折り財布など、独自の視点でデザインされたアイテムも多く、その技術やアイデアは熱烈なファンを数多く生んでいる。

ITEM INFO

サイズ W117×H76×D18mm
重さ 48g
カラー のしめ、ふぶき、紺藍

メインイメージ

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美しき藍をまとった職人が生み出す極上“カギ袋”

高難度の技術を駆使し、稀少な染料で染め抜いた革素材「スクモレザー」。最上級素材のみを扱う欧州メゾンブランドのコレクションに加えられ、パリ、ニューヨーク、香港など、世界のファッショニスタを魅了している日本の天然本藍染革だ。深く鮮やかな青をまとったこの革は、複数の職人技のバトンリレーで生まれる。染色原料に採用されるのは、徳島で阿波藍の伝統を守る藍師が育てた、約600年の歴史を有する無形文化財の天然染料「蒅(すくも)」。これを元に、反物を手掛けてきた京都の本藍染職人が「天然灰汁醗酵建藍染」と呼ばれる技法で革を染色。その後、兵庫・龍野のタンナーで仕上げ加工を施し、色落ちしない、しなやかな革が完成する。
今回は、職人レザーブランドのクランプがこの革を使い、リモコンキー対応のキーケースを仕立てた。自宅のエントランスキーとクルマのリモコンキーを収納できるコンパクトサイズでありながら、ETCカードなどを収納できるポケットも装備。カギはナス管により取り外し可能だ。
本品を手掛ける職人は、キャリア60年超の大ベテラン・村山寅夫氏。均等に薄くすいた革を、無駄のない所作で手早く丁寧に縫い上げる。内装のカード収納部に付く革巻きには、コシのある植物タンニンなめし牛革「ニューヨーク」を採用。通常は外装に使われる革を内側に用いるという贅沢な仕様だ。ジャパンブルーを表現する藍染師、そして、革を扱う匠たちの技が結集した傑作が、ここに完成した。

DETAIL

コンパクトかつ実用的!熟練職人の手仕事にも注目
カギは3本が収納でき、そのうち1本はロングチェーンに取り付けられる。すべて取り外し可能なナス管付きだ
引き手は2段階に折れる仕様なので、立ちっぱなしにならない。そのため、ポケット内に収納しても干渉しない
ファスナーは、スムーズな開閉を実現するYKKの「エバーブライト」。毎日使うものだからこそ細部にもこだわる
内装にはカードポケットを装備。ETCカードや交通系ICカードなど、2枚の必携カードを持ち歩くことができる
3本のカギを収納可能。そのうち1本はロングチェーンにつなげられるので、自宅のエントランスキーなどを個別に収納できる。クルマのリモコンキーが1本収まるコンパクトサイズで、ポケットに入れて持ち歩いてもかさばりにくい
縫い目を表に出さない「袋縫い」を採用。キャリア60年超を誇るベテラン職人、村山寅夫氏ならではの技が光る
クランプの十八番であるコバの本磨きをあえて封印。革の性質を考慮し、高い技術を要する「ヘリ返し」を採用

MATERIAL

国選定無形文化財の藍染料で京都の染師が作り上げる「藍染レザー」
牛革を美しい藍色に染めるのは、京都「浅井ローケツ」の2代目・浅井直幸氏。伝統技法「天然灰汁醗酵建藍染」にこだわり、呉服の染色で培った感性を革に応用する。染色原料には、国選定の無形文化財技術保持者・外山良治氏が育てた阿波藍を使用。約600年続く伝統製法から生み出された天然染料「蒅(すくも)」は、藍の葉を乾燥・発酵・熟成させて作られる。
藍は生き物。染色力の強い藍を立てられるかどうかは、染師の腕の見せどころだ。繊細で味わい深い藍の表情は、染師が門外不出の技を駆使し、染めては空気に触れさせるという作業を何度も繰り返すことで生まれる。強アルカリ性の藍が起こす色変化を操り、思いどおりの「青み」に染めていく。