BRAND

薄マチ長財布「MOTHER ZERO」プレミアム

READY OR ORDER レディオアオーダー

東京・東十条で3代続く財布工房で、3代目の井戸崇史さんがブランドオーナーを務める革小物コレクション。ブランド名が示すとおり、ユーザー視点に立ったレディメイドと、受注イベントなどを中心としたオーダーメイドを同時展開。全ての工程を外部に出さず、自社工房で一貫生産し、高いクオリティと丁寧な細部の作りがファンを増やし続けている。

ITEM INFO

薄マチ長財布「MOTHER ZERO」プレミアム

サイズ W185×H95×D16mm
重さ 160g
カラー ナチュラル、ボルドー、チョコ、ダークネイビー
素材 プルアップレザー「シエナ」、カットクロコ
発売日 2015.11.20
備考

カード収納枚数:7~10枚

商品掲載雑誌

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2016年1月号

雑誌

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型押しの常識を覆す「カットクロコ」の衝撃!

 「MOTHER ZERO」は、既存のものにはない構造と、好発色の馬革を使い大ヒットとなった薄マチ長財布。今回は同作をベースに、素材を全く違うモノへと変更した。それが「カットクロコ」──すなわち、型押しクロコ柄である。しかも、用いた革は表面加工を得意とする型押しのプロ集団・墨田キールが、イタリア製の特殊金型で生み出した逸品だ。通常の型押しとは性質が異なり、熱した金型の歯を深く入れこんだことで際立つウロコの立体的な表情は、型押しの常識を覆す存在感である。

 ベースの革には植物タンニンなめしのプルアップレザー(※)が最適なことから、イタリアMPG社の「シエナ」を採用。「熱が入る型押しでも透明感を残す特性を持つシエナなら、カットクロコを品良く見せられる」というレディオアオーダー・井戸崇史さんの経験則が見事にハマった。そして、型押し職人・長谷川憲司さんの緻密な技術がその理想を実現。ふたつの職人技が高次元で融合することで、異次元のカットクロコが誕生したのだ。

 本作は内革にも同じ「シエナ」を使う。二次加工により違った表情が生まれる革の妙を、財布の表裏でぜひ堪能してほしい。

※プルアップレザー:革の内部にオイルを浸透させて仕上げた革。曲げると革の繊維の中でオイルが動き色が変わる。

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使用頻度の高い千円札や、領収証などの収納に便利なタブを装備。硬貨収納部のスライダーで中身が傷つくことを防ぎ、カード収納部との厚みの差を調整する役割も担っている。

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薄財布だが最低限以上の収納スペースを確保。開くと3枚ぶんのカード収納部があり、その裏には紙幣を挟める。計3カ所の束入れの使い分けが利便性を高めるのだ。

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硬貨収納部にはYKKの薄物用ファスナーを採用。本品の薄さはこのパーツがあってこそ実現した。薄く小さなスライダーで、指のかかりが良く、特殊な形状で仕上げている。

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出し入れのしやすい硬貨収納部。マチがファスナーと重ならないよう工夫することで、全体の厚みを抑えている。この薄さで硬貨収納を設けるには高い技術を要する。

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型押しに最適な革を選び抜きイタリアの「シエナ」を採用
使用する革は、イタリアMPG社が提供する植物タンニンなめしのプルアップレザー「シエナ」。財布向けに薄くすいてもコシが残り、表面に熱を入れても透明感と微妙なムラ感を失わない革の特徴を見極めた。

MANUFACTURE

イタリア製の特注金型を扱う型押し職人の技術と知識
財布職人である井戸さんが型押しの現場に立ち会い、長谷川さんと何度も試作を重ねて仕上がり具合をチェック。温度、圧力、プレス時間を微調整しながら、この美しくも存在感ある革を作り上げた。
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エッジが立った独特の切れ込みを生み出すのが、イタリア製の特注金型。こういった“道具”を持っていることも日本の職人の強みだ。