BRAND

THE GAMAGUCHI

池之端銀革店

東京・上野にショップ兼工房を構え、重厚なレザーでギミックの効いたアイテムの製造を得意とする革小物ブランド。若手から70代のベテランまで、職人たちが個性豊かなアイテムを次々と生み出している。まとめあげるのは、一流ブランドのOEMなどを長年手がけ、革に関しての知見も豊富な小野勝久だ。

ITEM INFO

THE GAMAGUCHI

サイズ W155 × H102 × D18mm
重さ 112g
カラー ネイビー×イエロー、オリーブ×チョコ、ベージュ×レッド
素材 イタリアンレザー「ニューヨーク」、キャンバス
発売日 2015.11.20

商品掲載雑誌

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2016年1月号

雑誌

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現代的なアレンジにより
洗練された革小物に昇華

 ファッションや音楽業界では頻繁にリバイバルブームが訪れているが、いま、革小物のフィールドでも新・懐古主義的なミニマム財布がブームになっている。その最右翼が、30代後半から上の世代には懐かしく、下の世代にとっては新鮮なアイテムである4連コインキャッチャーだ

 今回は、池之端銀革店の新ブランド「ボクレ」に、メイン素材を「プエブロ」レザーでオーダー。さらにオリジナルブランドの「クランプ」で展開中のバネ口コインケースやガマグチ財布も新商品として投入。どのアイテムも懐かしの小銭入れだが、現代的なアレンジと丁寧な作りで、洗練された革小物に昇華している。

 池之端銀革店・小野勝久さんは、こうしたアイテムが誕生する背景には、普遍的な金型を生み出す職人、豊富な経験と確実な技を持つ革職人の存在があると考えている。

「今回の商品開発でも、大先輩の職人さんから教わったことは計り知れません。技術的なこともそうですが、まず仕事に対する向き合い方が違うんですよね。古き良き日本の技術、そしてモノ作りの心を継承していくことも、我々の使命だと思います。」

 現代的に生まれ変わった懐かしの小銭入れに込められた“メッセージ”も読み解いてみたい。

ガマグチの中はカードポケットを2カ所備えていて、ICカードなどの収納が可能。札と小銭、カードを整理収納できるように、中央部分に仕切り金具を設けている点も特徴だ。

詳細写真

既に廃盤となっていた、口開きのいい“深開き”の金型を復活させ、止め部分のつまみも厳選。札は畳んで収納でき、普段使いから旅先でのセカンド財布まで重宝する。

詳細写真

フロント部分には鍵が差し込めるキーポケットをデザイン。脱落防止のチェーンも付属している。ちょっとした外出には、これひとつで済ませられる万能な使い勝手だ。

MANUFACTURE

本物のガマグチ作りは完全ハンドメイド
村山寅夫さんは、18歳のころに業界入りし、ハンドバッグや革小物を約60年作り続けてきた。このベテラン職人の技術があって本品は誕生したのだ。口金に革を巻く本物のガマグチ作りはハンドメイドでのみ実現でき、高い技術を要するため、いまや限られた職人しか作れない。
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0.2mmという極限の薄さで革を漉き、吊り込みながら張り込んでシワを出さないように溝に留める。これほど美しく、かつ本数を手際よく仕上げられる職人はそういない。
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村山さんは同系の職人のなかで最も手が早く、なおかつ仕上がりが確実。無駄のない美しい所作で、素早く1本1本を作り込んでいく。