BRAND

ブライドルショートウォレットBASIC ver.

GRANT グラント

1998年、鹿児島で創業。現在は鹿児島にあるショップ兼工房のほか、六本木と中目黒にもショップを出店する。革を知り尽くし、縫製から彫金細工にいたるまでの全行程をハンドメイドで制作。セミオーダーの革小物をはじめとした、独創性あふれる作りがプロダクツを世に送り出す。

ITEM INFO

ブライドルショートウォレットBASIC ver.

サイズ W115×H90×D20mm
重さ 118g
カラー ブラウン
素材 ブライドルレザー
発売日 2015.9.24
備考

カード収納枚数:8枚程度

商品掲載雑誌

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2015年11月号

雑誌

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選び抜かれた革、計算された機能美

 薄作りの長財布や大容量のラウンドジップ財布が最近の主流となってきてはいるものの、2つ折り財布のほうが使いやすいという根強いファンは多い。毎日持つアイテムだけに、求められるのはタフさと、基本性能の高さである。今回手がけたのは、頑丈で美しいブライドルレザーを使い「オール手縫い」で仕上げたショートウォレットだ。ミシンの針が通りにくい厚手の革を縫うのは手縫いの方が向いているうえ、手縫いならコーナー部の締め具合が調整できるなど、耐久性の高い仕上がりとなるのも特徴だ。ミシンよりも格段に手間がかかるものの、細かく計算してデザインされたカード収納や札入れ部は、使い込むほど実感できる抜群の使いやすさが実感できる。

 外革は両モデルともに堅牢な英国製のブライドルレザー、内革にはイタリアらしい艶を放つベジタブルタンニンなめしの美革を選択。また、本品は無造作にデニムのバックポケットに入れ、財布を取り出すスマートな仕草までも想定して設計されている。深く艶めいていく経年変化も楽しめ、所有する喜びを与えてくれる、長寿命の逸品財布だ。

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バックポケットに入れて体重をかけてもカードが割れにくい独デザイン。出し入れしやすく収納性にも優れる。使いはじめは革が堅いので、1ポケットに4~5枚がベター。

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札入れ部分は、左右別々のパーツを縫い合わせて構成されている。頑強なブライドルレザーの表革を支えつつ、滑らかに開閉するよう、2枚の革が熟練の手縫いで縫い合わされている。コバは、敢えて塗り施さない無骨な仕上げ。
※画像はARROW ver.

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太番手の糸で縫製した部分が芯の役割を果たし、親指をかけることで札入れのスムーズな開閉を実現。使い手のことを考え抜き、作業の痕跡にすら機能を持たせる職人技が光る。

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1840年創立の老舗タンナー・英国クレイトン社が、伝統的な製法でなめす堅牢なブライドルレザーを外革に使用。表面にロウ引きした仕上げだが、使い続けると自然とロウが取れ、深い艶を放ち始める。

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内革には、トスカーナの名タンナー・MPG社がベジタブルタンニンでなめすシエナを採用。ソフトでしなやかなプルアップレザーで、やや柔和な感触で透明感のある艶が特徴だ。

MANUFACTURE

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太番手を使った手縫いによる力強いステッチが、デザインの一部として存在を主張。ミシンと比べ生産性は落ちるが、角などのほつれやすい部分を力強く締め込めるので耐久性が高くなる。
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鹿児島にあるグラントの工房では、熟練の職人達が静かに革を縫い上げている。 分厚い革に工具で針穴を空ける工程も含めすべてが手作業。1本仕上げるのに膨大な時間を要する。
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手縫いにこだわる理由を「革製品は命をいただいて作るものだから」と語るのは 代表の窪田 肇氏。手間を惜しまぬ革職人としての心意気と仕上がりの美しさが多くのファンを魅了している。