2018/05/29

これだけ!30分で革靴をお手入れして長持ちさせる超簡単な方法

30分で革靴をお手入れして長持ちさせる超簡単な方法
革靴を履く方、正しいお手入れしていますか?
体重を支え、風雨にさらされ続け、時には擦れたりぶつかったり…革靴は常に過酷な環境にさらされています。
しかし、正しくお手入れをすることで革靴の傷みを最小限に抑え、長く履けるようになります。
この「正しい靴のお手入れ」、どのようなことを行えばいいのでしょうか?
今回は、シューケアの専門家である株式会社R&Dの上野さんに「ビジネスシューケアセット ベーシック」を使って、靴磨きを実演していただきました。

革靴は正しくメンテナンスすれば長持ちする

革靴の普段のお手入れ、どうされていますか? 革表面の汚れを拭きとるだけでは失われた油分が補われず、乾燥が進むことで、最悪の場合は靴の表面にひび割れなどが起きてしまいます。
また、革靴の場合、汚れをそのままにしてその上からクリームを塗ってしまうと、これはこれでシミなどの原因になってしまいます。
正しくメンテナンスされないとこうして革靴が傷んでしまうのです。
靴の傷みを防ぐコツは、毎日のちょっとのお手入れ週に1度のしっかりお手入れを行うことが必要です。
毎日履く前のちょっとしたお手入れとしては、ブラシでホコリを払い、乾いた布で磨き上げるだけでOKです。
さらに靴を長持ちさせるためには、週に1度のしっかり正しいお手入れをしてあげましょう。たった30分くらいでひと通りの作業は終わります!
今回は当店の「ビジネスシューケアセット ベーシック」を使い、この「週一お手入れ」の方法を解説しますので、ぜひチャレンジしてみてください。

簡単! プロが教える革靴の「週一お手入れ」手順



お手入れの大まかな流れとしては、
・汚れを落とす
・各種のクリーム類で革に潤いを与えます
・キズのケアをし、最後に余分なクリームを拭き取ってツヤを出す
以上の手順です。

1. ホコリを落とす

馬毛ブラシホコリを落とす
まずは「馬毛ブラシ」を使い、全体をブラッシングします。
細かいシボやステッチなどに入り込んだ砂やホコリを落とします。
砂などの硬い粒が残っていると、靴に傷をつけてしまう原因になります。

2. 汚れ落とし

ステインクレンジングウォーターとリムーバークロス付着した汚れや古いクリームを落とします
「リムーバークロス」に「ステインクレンジングウォーター」を少量染み込ませ、靴に付着した汚れや古いクリームを落とします。
このとき、クロスに革の色がする付着する場合がありますが、これは色落ちではなく、表面に浮いていた余分な染料だそうですのでご安心を。
古いクリームと汚れ
古いクリームと汚れが落ちました(色落ちではありません)

3. クリーム類の塗布と、ブラッシング

クリーム類は、「デリケートクリーム」、「シュー・クリーム」の順に使います。

デリケートクリーム
デリケートクリーム

シュー・クリーム
シュー・クリーム

細長い塗布用ブラシでクリームを少量取り、傷みやすいかかと部分とつま先から全体に塗り広げていきましょう。
このとき、一度にクリームを多くつけすぎず、米粒2~3粒くらいの分量くらいを目安に塗ってください。
もし足りないときは2度、3度と塗ってみましょう。

米粒2~3粒くらいの分量くらいを目安
量はこのくらいで
クリームを全体に塗り終わったら、化繊ブラシで全体をブラッシングして、クリームを馴染ませていきます。

米粒2~3粒くらいの分量くらいを目安
ブラシは大きく動かすと、広い面全体を均一に仕上げやすくなります。
この時点ではまだツヤがなく、くすんだ状態で構いません。
クリームごとに、クリームを塗布、化繊ブラシでブラッシングという工程を繰り返していきます。

4. グローブクロスで仕上げの磨き

グローブクロスで仕上げの磨き
「グローブクロス」を使って、全体をこすって磨き上げます。
革小物や、シューレース周りの細かい部分などは「ポリッシングコットン」を使うとやりやすいでしょう。
これもまた広い面積の部分は、手の動きをなるべく大きくするほうが、全体の仕上がりにムラが出にくくなります。
ツヤが甦ったら、作業は終了です。

5. 高品質な万能ローション「クリームエッセンシャル」

クリームエッセンシャル
クリームエッセンシャル
汚れ落としに使うステインクレンジングウォーターは洗浄力が魅力ですが、ソフトな革や色落ちしやすいデリケートな革には強すぎる場合があります。
そんな場合には、「クリームエッセンシャル」を使います。
クリームエッセンシャルは汚れ落としや栄養補給、艶出しとひとつで3つの用途に使える万能ローションです。塗布のやり方ですが、ブラシは使わずにリムーバークロスで塗ります。
ローションタイプでクリームの伸びがいいですので、広い面積も少量でカバーできますし、ブラッシングも必要ありません。
塗り広げたら、仕上げはから拭きで磨きあげてください。

完成です

完成
この通り!
これが磨く前の状態
BeforeAfter
比べても一目瞭然ですね!

磨き上げるための5つのポイント

ポイント1:革靴のお手入れには馬毛ブラシが必須

馬毛は毛先が細く、また毛質がしなやかなので、コバ、ウェルトなど細かい部分に入り込んだ砂やホコリを掻き出すのに最適。また、弾力が強すぎないので、付着物を落とすときに革を傷つける心配がありません。
一方、クリームを革へと馴染ませていく作業は、ブラシの弾力がある化繊ブラシが最適なのです。

ポイント2:肌の汚れを落とし「すっぴん」にする

ステインクレンジングウォーターを使うことで、付着した汚れとともに、古いクリームを落とすことができます。
これらを一度、綺麗に落とし、そこに新たなクリームを塗ることで、クリームはより深く革に浸透して潤いを与え、汚れを防ぐ膜としても機能するのです。
いきなり浸透性のあるクリームを塗ると、汚れを定着させてしまいかねません。特に明るい色の靴では注意しましょう。

ポイント3:2種類のクリームを使い分ける

当店の「ビジネスシューケアセット ベーシック」には「デリケートクリーム」と「シュー・クリーム」が同梱されています。
これらはどのように使い分ければよいのでしょうか?
牛や馬の原皮は人間と同じpH値が弱酸性の素材。そのメンテナンスは、人のお肌のケアに例えられます。
革靴の表面を素肌にたとえるなら、デリケートクリームはファンデーション、シュー・クリームはチークやパウダーにあたります。
ステインクレンジングウォーターを使って、すっぴんに戻した革へ、深く浸透しやすいデリケートクリームを塗って下地処理を行います。
その上に、染料が含有されたシュー・クリームで色を補い、カバーするわけです。

ポイント4:クリームは多すぎNG。米粒くらいの少量で

クリームをしっかり塗ったのに、思ったようなツヤが出ない! 
そんな悩みの原因は、多くの場合、クリームの塗りすぎにあります。
油脂分を含むクリーム類は、革の表面に厚く重ねてしまうと実はその艶を失わせてしまうのです。
塗布用ブラシでクリームを塗る場合は、一回の量を米粒2~3粒に止めておきましょう。
靴のように面積が広くて1度で塗り足りない場合は、何度かに分けて塗っていきます。

ポイント5:キズになりやすい場所は厚塗り

擦れやすい部分は脂分が失われやすい部分でもあります。
かかと、つま先、幅が一番広がった外側の部分などはクリーム類をしっかりと塗り、乾燥を防ぎましょう
クリームの塗り始めとなる部分は、どうしても厚く塗られてしまいがちです。
ですので、表面の保護の意味も込めて、クリームを塗るときはかかと部分やつま先からはじめるのがポイントです。

おまけ:レザーソールの靴裏も磨く!

今回の「ビジネスシューケアセット ベーシック」には含まれませんが、シューケア製品には、レザーソールの靴裏やコバ(サイドのエッジ部)に使う専用のものが用意されています。
体重を受け、地面と接する靴裏は、丈夫な素材が使われています。
とはいえ、もっとも傷みやすくなるのも事実です。
また、側面のコバはクルマのバンパーのように、ぶつけたりこすれたりすることで表面が剥がれ、白くなってしまうことがあります。
プロはこうしたところのメンテナンス用品を揃え、靴裏にも傷みにくいようトリートメントを施します。
傷ついて白くなってしまったコバには色を補って目立たなくさせるのです。
こうしたところにも目を向ければ、靴磨きは完璧ですね!

初心者でも安心!革靴のお手入れ道具がひとつで揃う
ビジネスシューケアセット ベーシック

ビジネスシューケアセット ベーシック
今回ご紹介した「ビジネスシューケアセット ベーシック」は、これひとつでメンテナンスに必要なクリームや道具がすべて揃います。
普段、忙しく革靴のお手入れができない方、靴磨きはプロに任せていた人も、ぜひこのキットで靴磨きにチャレンジしてみてください。
しっかりお手入れすればそれだけ愛着も深まりますし、それこそ本当に一生モノの一足になりますよ!