2016/03/03

ホンモノ素材辞典vol.1 ◆高い技術力が生んだカーボン柄の煌めき ファイバーキュア/カーボンレザー

img_news_steiff_main  ホンモノケイカクで使用する革やナイロン、ファブリックなど、素材を中心にご紹介していきます。第1回目は、当店でも随一の人気を誇るカーボンレザーについてご紹介していきます。

耐摩耗性、耐光性、耐熱性を持つ信頼性の高い素材

 開発したのは、1906年にイタリア・ヴィエッラで創業した皮革加工メーカーであるキオリーノ社。もともと同社は一般向けの製品よりも、コンベアベルトなど工業用製品を多くを手掛けているメーカーです。
 このカーボンレザーも、もともとは自動車メーカーに納入するため開発されたプロダクト。生後6ヶ月から2年くらいまでの中牛革(参考:紳士靴やハンドバッグなどに使われるキップは生後6ヶ月から1年くらいと言われています)を下地に使い、上面に極薄のカーボンパターンフィルムを熱圧着しています。
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 キップに近いようなしなやかなコシを持ちながら、上面にラミネートしたカーボンフィルムは耐摩耗性、耐光性、耐熱性を持っています。さらに汗や水等に晒されてもしっかりグリップする特性を持ち、極限状態で走行することを前提としたスポーツカーのステアリングやシフトノブにも採用されていることからも、信頼性の高い素材と言えます。

これまでの常識にない新しい「ハイブリッドな革」

 当店ではその耐久性に優れる特性と、加工しやすいしなやかさを活かし、財布やキーケースなどをプロデュースしています。カーボンパターンというレーシーなマテリアル感も、個性を演出できますね。
 この素材、牛革に高度な圧着技術で二次加工を施しているため、牛革とカーボンフィルムが剥離することはほぼありませんし、かなりの数のお客様にお買い上げいただきましたが、これまで革自体が剥離したトラブルは一件もございません。間違いの許されない工業製品を手掛けてきたキオリーノ社の高い技術力の賜物ですね。
 ちなみに…そんな背景ですので、素材のお値段も結構いたします。。製品自体も決してお安い金額ではありません。しかし、お客様の満足度は当店でも群を抜いて高い逸品であります。
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 また、「合皮ですよね?」とよくご質問をいただくのですが、下地には牛革を使っており、あくまでも表面に加工を施しているので、これまでの常識にはない新しい「ハイブリッドな革」と言えるかと思います。
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 当店の商品は、いずれもこの素材の中でも最新パターンである「ツイルド(綾織り)カーボン」柄を採用した、独自の別注商品です。平織りパターンとはまた違い、ラインで光を反射する質感で、より高級な印象を与えますね。
 さらに2月末にはこれらの商品にネイビーカラーも加わりました。選択の幅はさらに広がりますね!
 また、シューズの補強材料として使用している商品もあります。
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 こちらのドライビングシューズは、いずれも「平織り」のカーボンレザーを、部分的に使用しています。このワンポイントもクルマ好きにはたまりませんね!
参考:キオリーノ社
http://www.chiorino.com/en/