2016/11/11

レディオアオーダー名刺入れ「GO-EN50」【現場忍者の取材ウラ話】

「取引先とのよき縁を繋ぐ名刺入れ」という願いが込められた名刺入れ「GO-EN」レディオアオーダーに別注したこの名刺入れは、どんな場面でもスムーズに使える快適さ、そして美しい艶感の“アニリン染め”コードバンが、違いのわかるビジネスマンに支持されています。
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GO-ENは、革工芸職人でありレディオアオーダー代表の井戸崇史さんが「どのようなデザインなら名刺をスムーズに取り出せるか」という課題と向き合い、数年越しでようやく導き出した答えであり最高傑作
取り出し口をV字カットにすることで名刺を確実に掴むことができ、たとえ緊張する場面でもワタワタともたつくことがありません。
フラップの開きっぱなしを防ぐ内臓式マグネット整理収納を提案する遊動式の中仕切りといった、使い手のニーズに応えたディテールも、井戸流のおもてなしです。
さて、機能面の詳細は商品記事をご覧いただくとして、ここでは美しい艶感のアニリン染めコードバンについてじっくり解説したいと思います。

革の宝石を生み出す門外不出の「アニリン染め」

アニリン染めコードバンを手がけるのは、コードバン専門の加工・染色工房として40年以上の歴史を持つレーデルオガワ(千葉県流山市)です。色出しの美しさは業界随一とも評されます。
コードバンのわかりやすい特性は、ツルツルとした表面。使い続けるとピカピカに光沢が増していきます。その光沢を最大限に活かしながら、より深みのある艶と透明感を宿したコードバンを生み出すのが、レーデルオガワの染色技術「アニリン染め」なのです。
革の中まで染料を入れる水染めとも異なり、アニリン染めは革の表面にだけ染料を入れる特殊技術。コードバンの歴史を変えたと言われる、この門外不出の染色方法を実践できる染色工房は、世界中を見渡してもレーデルオガワ以外には見つかりません。
井戸さんもレーデルオガワのアニリン染めコードバンを使う理由を、「稀少で高価だから使うのではなく、単純にその美しさに惚れたから」と言います。
アニリン染めコードバンは、キャリア10年以上の職人によるバトンリレーで生み出されます。各工程ごとに熟練職人を配置し、職人はひとつの工程に専念。脂と水の抜け具合、革の乾燥具合(もちろん自然乾燥)も、職人の感覚によって判断されます。すべての作業に高い専門性と経験が求められるので、分業制を採用しているのです。

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職人の勘、技、根気強さが紡ぐ名刺入れの最高傑作

コードバンが革の宝石と呼ばれる理由のひとつに、革を削って層を発掘する作業があります。これも職人の目が頼り。機械に任すことは出来ません。革の善し悪しを決める最も重要な工程である「磨き」でも、まるでバーテンダーがグラスを磨いているかの如く、慎重かつ丁寧に磨かれます。

さらに肝心の染色は、レーデルオガワの工場長と取締役の2人しか入れないというシークレットルームで行われます。染めるための原料、レシピ、工程…。そのすべてがトップシークレット。アニリン染めが門外不出と呼ばれるようになった理由です。しかし仮にレシピが公になったとしても、レーデルオガワの色出しに勝るコードバンが出てくることはないでしょう。なぜなら、このアニリン染めは染色工程だけでなく、準備段階から職人たちの勘、技、根気強さが縦横に紡がれ、出来上がっているからです。
気品漂う質感と絶妙な色出し。商品コンセプトである「ビジネスパーソンが持つべき美しき名刺入れ」を完成させるには、アニリン染めコードバン以外は考えられなかったと井戸さんは言います。最高のご縁を仲介する美しき名刺入れは、確実に持つ人の格を上げてくれます。
サイズ W110×H70×D15mm
重さ 48g
カラー 3色展開(ブラック×ブラック、 マロン×ネイビー、ネイビー×アイボリー)
価格 23,760円(税込)
WRITER/馬渕信彦
モノづくり、酒づくり、食づくり、音づくりの現場へ忍び込み、日本が世界に誇るべき職人や表現者たちを日々取材。和酒総合研究室「富士虎」のひとりとして、日本酒関連イベントを多数企画している。